Antahkarana Shuddhi〜考えをクリアに整える〜

 

仕事や家庭を持っている私たちが

日々の行いを続けながら、

自分自身の束縛から自由になること（モークシャ）を目指して

生きることを、「カルマ・ヨーガ」といいます。

 

カルマ・ヨーガは決して善行をすることだけではなく

日々、私たちに与えられた役割を行うこと（スヴァ・ダルマ）

を道具として、「私たちの考えを綺麗に整えていくこと。」

を、目的としています。

 

ヨガの規律（アシュタンガ・ヨーガ）を使って、

意識的に生活していくことで

好き（ラーガ）・嫌い（ドヴェーシャ）を超えて

それらに振り回されない、ニュートラルな内側の平和を

作り上げていくことが可能になると言われています。

 

内側の平和が持てると、物事を客観的に見ることができると言います。

それは、あるものをあるがままに見えるクリアなフィルターです。

 

内側に平和がない人は、自分の上乗せした考えによって

ないものを、ある様にみたり、人生に不調和を自分で作ってしまいます。

 

もし、わたしたちがつかのまの喜びや利益

安心、安全だけのために

感情に揺れ動かされる生き方だとしたら、

この世の中に映る全てを（自分の肉体も含め）

お寺と考えてみます。

 

お寺に捧げ物をする様に

身体に良い物を摂り

口からは優しい言葉を話し

自分を大切にする様に

周りの人たちを大切に扱い

ハートのこもった空間を作り

魂がほっと休めるような、

静かな時間をもつ習慣。

 

ヨーガはそんな愛に溢れた毎日を

シンプルに作ってくれます。